体や背中の痒み、皮膚掻痒症の乾燥の原因と改善方法

体や背中の痒み、皮膚掻痒症の原因の乾燥はなぜ起こる？

体の痒みが起こる原因として、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、虫刺され、かぶれなどがありますが、体の皮膚の表面に発疹などが全くないのに、痒みがでることがあります。これを皮膚掻痒症といいます。皮膚掻痒症の原因は大抵皮膚の乾燥です。皮膚が乾燥する原因としてよく老化により皮脂の分泌が低下することが指摘されますが、実は洗いすぎで皮膚が乾燥して皮膚掻痒症になることが多々あります。

毎日お風呂に入って体や背中をゴシゴシ洗う常識を疑ってみるべき


清潔好きの日本人の多くは、毎日お風呂に入ったら石鹸で体を洗うのは当たり前だと思っているのかもしれませんが、特に運動をするわけでもなく汗もかいていないのなら、石鹸などで体を洗う必要はありません。顔を洗う洗顔フォームなどはマイルドな洗浄成分が配合されているものが多いですが、体を洗う石鹸やボディーソープの多くは洗浄力が強いものが多いです。

そして、体を洗うときにタオルに石鹸をつけてゴシゴシ洗うのは、昔からの習慣で肌に害はないと信じている方が多いようですが、ゴシゴシと長年体を洗っているだけで、摩擦によりイボができます。高齢者のイボの一因は加齢によるものではなく、長年の摩擦によるものです。

手を使って泡で洗っても汚れは十分に落ちている


皮膚掻痒症または、体の皮膚の乾燥による痒みでお悩みの方は、まず体を洗うときはマイルドな洗浄力のボディーソープをしっかりと泡立てて、タオルは使用せずに手を使って泡で洗ってください。顔を洗顔する時にするように、体も同じように泡で洗います。タオルでゴシゴシ洗う方法に慣れていると、泡だけでは汚れが落ちないように感じると思いますが、汚れを落とすのは摩擦の力ではなく、洗浄成分によるものですから、泡だけで十分汚れは落とせます。（但し、日焼け止めは泡での洗浄だけでは落ちないことがありますから、その場合は、顔と同じく事前にクレンジングなどで落とすとよいと思います。）

冬は特に汗もかかないので、毎日体を洗う必要はなく、週2回程度にすると乾燥の度合いも違ってきます。

その後、自分の皮脂が十分に分泌していない時は、痒みを抑える作用のあるボディーローションやクリームなどを塗りましょう。