冷えは万病の元といわれる冷え性も日々の食事を改善するだけで緩和されるものです。冷えに効果的な食材をご紹介します。
紅花
エジプトのミイラの布は紅花で染められてほど、すいぶん古くから栽培されていた植物です。中国に伝わってからは、血の循環を良くし、古い血を溶かす生薬として婦人病の治療や女性のしみ予防に使われてきました。
日本でも平安時代の貴族の間では、冷え性の女性が紅花の口紅を使って、紅染めの着物を着たといわれています。紅花の体を温める効果と血の薬としての効果は、その時代から認められていたのでしょう。
「薬効」
紅花を使って作る薬酒や薬膳は、月経不順、月経痛、体力増強、冷え性に効果があるとされ人気です。また、近年では、種子から取る紅花油は、コレステロールを排出し、動脈硬化や高血圧の予防に役立つリノール酸の含有率が植物油の中で最も多いことが分かっています。
たまねぎ
中国にたまねぎが伝わったのは比較的新しく、唐代になってからのことです。長い時間を掛けた臨床から生まれた薬膳にとっては新参者というわけで、最初はメニューに登場することはほとんどありませんでした。
「薬効」
中医学の見地からいうと、たまねぎは「和胃降気」。脾と胃のバランスを整え、体内のガスを抜く作用があります。体を温める作用も強く、スタミナ増強にも効果的です。
たまねぎを切るときに涙が出て、目が痛くなる経験は誰にでもあるでしょう。これは辛みという香りで、これが体内に入ると五臓六腑を刺激し、興奮させます。血管や大腸に付いているコレステロールや脂肪を掃除し、血液の流れを良くします。
しかし、目に充血のある方、乱視の方には刺激が強いので、おすすめできません。
にら
なかなか寝付けず目覚めも悪いとお悩みの冷え性の方は多いと思います。本来なら朝、「陽」があふれる時間になると、外気に呼応して体の陽気も目覚め、自然に活力がわいてくるはずです。ところが、冷え性の人にはその「陽」が不足しているのです。
にらは、別名「起陽草」と呼ばれるほど「陽」の強い食べ物です。常食すれば自然に体が温まり、目覚めも良くなるはずです。
「薬効」
陽気を養って血行を良くし、体を温めてくれます。また同時に胃腸の働きも活発にさせる作用も持っています。
にんにく
「薬効」
あの強烈な臭いのもととなるアリシンという成分に血行を良くし、体を温める働きがある他、健胃、整腸、胆汁分泌促進、中性脂肪やコレステロール降下などの作用があります。
最近、臭いの少ないものが作られていますが、やはり殺菌作用も弱まるようです。風邪、インフルエンザの予防のために食べるなら、臭いのあるものを選ぶようにしましょう。薬効は少し弱まりますが、食べやすい点では、らっきょうもおすすめです。
毎日の入浴タイムをシャワーだけで済ませる人も多いようですが、バスタブでしっかりと体を温めることも冷え性改善になります。体を芯から温める美杏香浴用ハーミットを入れたお風呂でしっかりと体を温めましょう!

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