ステロイド軟膏、鉱物油化粧品の恐ろしさ

私は中学校一年生の春、おでこに湿疹が出始め夏になる頃には全身に広がり、夏休みに東京のある大きな病院へ行ったところ、アトピー性皮膚炎と診断されました。その日に入院が決まり、朝・夕二回の入浴後、ステロイド剤を塗布し、全身包帯で巻かれました。そして、二週間後には、きれいな肌になり退院することができました。それがステロイド剤を七年間も使うきっかけでした。

病院側には、製薬会社からステロイド剤は一週間以上使用すると副作用の危険があるとの注意書きがあるのに、患者である私には、病院側から何のアドバイスもなく、時には一ダースものステロイド剤を処方され、全身に塗り続けたのでした。父の転勤で病院がかわってはじめて、「ステロイド剤は長期連用してはいけないこと」、「副作用があること」、「私が使っているベトネベート軟膏という薬がステロイド剤の中でもかなり強い薬であること」を知らされました。

しかし、入院以来、一年以上も使っていたため、ステロイド剤をやめれば、湿疹はすぐに以前よりも赤みをまして吹き出してきました。中学二年や三年の頃ですので、それに耐えきれず、さらにまたステロイドを使うといった感じで、肌にとっては麻薬そのものでした。ストロイドを使っていても、時には顔の一部に湿疹が出ましたが、しばらくするとひいてしまうので、実際にやめるまでに副作用は出なかったように記憶しています。

ストロイドをやめる決心がついたのは、七年前の十九歳の時でした。

ストロイドの入っていない薬に換え、一年間は思ったよりひどくならず、安心していたのですが、二年目の頃だったでしょうか、顔中、皮が剥け出し、リンパ液がおでこや目の回り、最後には顔全体から吹き出すようになり、気が狂いそうになるくらい激しいかゆみが襲い始めました。夜、熟睡できなくなり、何度も目を覚ましました。

お風呂上りの時は、反対にヒリヒリして痛みに耐えるのが大変でした。皮膚科で泣き出してしまいそうになることが何度もありました。体質改善の注射もしましたが、何の変化もありませんでした。そのうち瞼が腫れるようになりましたが、皮膚科の先生にも原因がわからないらしく、眼科に回されました。（実は、その先生がストロイドの恐ろしさを教えてくれたのですが、今思えば、アトピーの副作用やステロイド皮膚炎の臨床経験がなかったのでしょう）。

ひどい状態も一年で和らぎました。その頃には、ステロイドが入っていようがいまいが、薬では治らないと思うようになり、自然化粧品や、お茶や健康食品といろいろ試すようになりました。

私が二二〜二三歳になる頃、やっと世の中にアトピー性皮膚炎という名前が知れ渡るようになり、これで良い治療法が見付かるはずと期待していました。しかし、私が頭を悩ませることになったのは、口コミで売っているもの、店頭で売っているものを問わず、「アトピーに効きます」といったキャッチコピーがついている商品が多すぎるということでした。本当に良いものと悪いものとの判断が私などに分かるはずもありません。一番最初に信じていた自然化粧品を半年使った揚げ句、せっかくおさまっていた顔が、また真っ赤にほてって腫れだし、病院に逆戻りになったことがあるからです。それから用心深くなった私が、二番目に使った自然化粧品は刺激が少なく、傷のある顔に化粧水をはたいてもしみませんでしたので、二年間ぐらい使うことができました。

ひどくならないかわりに刺激が少ないだけで有効成分も入っていないようで、良くもなりません。その頃は、お化粧をすれば隠れるものの素顔は全体的にどす黒く、頬・両頬は赤く膨れ、皮膚も薄い状態で、おでこや目の下にはシワが残ったままでした。

そしてやっとエナ漢方美容研究所の化粧品と出会えたのは、二五歳になってからでした。用心深かった私に紹介してくれた友人に「良い化粧品だと思っても今日は買わないからね」などと言っていたのに、オーナーの柴田さんやスタッフの方に化粧品の説明、ステロイド軟膏の恐ろしさ、鉱物油化粧品の恐ろしさなど話を伺ううちに、私が今まで疑問に思っていたことが一挙に解決したように思え、すぐにエナ漢方の化粧品を使いたくなって、その日に一揃い買ったのでした。それからお手入れにも通うようになりました。ヒーリングパワーの働きをもつと言われる「ハーミット」のおかげで新陳代謝が活発になりはじめ、皮膚の中にたまっていたステロイド剤がすぐに吹き出すようになってきました。そのため、私にとって、三度目の戦いがやってきました。

以前よりは軽いものの、顔中の皮剥け、白い粉のようなものが飛び出し、リンパ液が出て、かゆみも激しく何より目の腫れがひどく、最初の二ヶ月はまさに苦痛そのものでした。

三ヶ月が経とうとするころには、皮膚がかなり落ち着いて、目の腫れもようやく取れかかってきました。四ヶ月が経とうとする頃には、どす黒さがとれかかり、白い肌の部分が増え、何より触るのが楽しみなくらい、柔らかな肌になってきているのです。

エナ漢方の素晴らしさはアトピー歴一二年の私が実感しています。「ハーミット」や化粧品もすごいけれど、お手入れに行く度にアトピーの愚痴をこぼす私をなぐさめてくれたり、励ましてくれたり我が身のように一緒に喜んでくれた柴田さんや竹内さんがいて下さったことが精神的に何より良かったと思います。

もっと早くエナ漢方と出会えていたら・・・・・と思いますが、出会えたこと自体有り難いと思っています。

アトピーで困っている方は大勢いらっしゃると思いますが、私のように遠回りせず、一日も早くエナ漢方研究所に行かれて相談されることをお勧めします。

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